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明智佐馬助の恋 読了。

明智左馬助の恋明智左馬助の恋
(2007/04/21)
加藤 廣

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以前に信長の棺・秀吉の枷は読んでいたので、三部作の完結編ということで読んでみた。
人気の歴史ミステリーシリーズ。

物語の前提となる発想は、好きか嫌いかが非常に二極化しそうな内容だ。
だからこそそれなりの部数が売れているのだろう。
しかし歴史的な考証をきちっと行ったうえでのイノベーションであることはよくわかった。

あとがきを読んでいると、連載当初から相当な批判があったらしい。
少々反論気味に著されていた。

結局のところ歴史というもの。特に日本史は定説とされている事柄も文献史料に頼ったものがほとんどであり、わずか400年前のこともなんだか靄のかかった対岸をみるように、実際にはよくわかっていないことが多い。

歴史小説というカテゴリーは教科書でも論文でもなくあくまで商品なのだから、公有の財産ともいえる日本史の考証を最低限行ったうえで、作者独自の歴史観をもって味付けをしていくことはどんどん行うべきだと思う。


第三部はタイトルのとおり明智佐馬助が主人公。鬼武者だ。

明智佐馬助は非常に有能な人だったらしいのだが、謎や伝説が多く存在そのものがミステリーな匂いのする人物。
信長の棺で太田牛一を主人公に据えるセンスは流石ともいえるが、佐馬助についても同様に思う。

しかし傍観者や検証者に徹していた感があり、主人公をもう少し活躍させてあげてほしかった。

それにしてもこの作者の文章を読んでると、表現や文体が非常に若々しく感じて、勝手に自分と同年代くらいに思っていたが、実は昭和5年生まれだった。
小説そのもののイノベーションよりも意外だった。
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